サモンナイト３“剣製の魔術師”第三十六話
上手い具合にアルディラさんたちがムシを誘導している。
しかしこっちに掛かってくるムシも多い！！
・・・シャインセイバーを連発すれば、あっという間に魔力が尽きてします。
ここは肉弾戦をするしかないか！！
切る、切る、切る、切る、切る、切る、切る、切る！！
何匹倒したか分からなくなるほどの、ジルコーダを切り伏せ、前進をする俺達。
すると、天井が広い開けた場所に出る。
その中央には、他のジルコーダの３倍はありそうな巨大なシロアリが鎮座している。
「あれが・・・！！」
「まちがいねえな、あれが女王だ！！」
・・・よし
「I
am the bone of my
sword！！」（我が骨子は 捻じれ狂う！！）
俺はカラド・ボルクを投影し弓で放つ！！
「”偽・螺旋剣”！！」（カラド・ボルク！！）
一直線に飛んでいく宝具！！
直撃！！
だが！！
「何ぃ！？」
耐えた・・・だと！？
ヘラクレスでも１回は殺せる”アレ”を耐えたのか！？
其処には、大きな穴をあけながら、それでも動いている女王ジルコーダがあった。
く・・・。
俺達が動揺しているうちに、天井に張り付いていたジルコーダが俺達の目の前に落ちてくる。
そして振り上げたジルコーダの腕の先には・・・・アティさん！？
く・・・投影は・・・間に合わない！！
「アティさん！！」
「え！？」
俺は、アティさんに体当たりをし、体を入れ替えた！！
そして、ジルコーダの腕の先にある爪は、俺の体を切り裂いた。
「がはああ！！」
「シロウさん！！」
真っ赤に染まる俺の体。
・・・コイツは・・・ヤバイ・・・。
ヤッファが慌てて俺にセイレーヌを召喚して治療をする。
「・・・・・・・ユルサナイ！！」
！？
アティさんの様子がおかしい！？
「「緑の賢帝」（シャトルス）よ！！」
抜剣覚醒をするアティさん！！
・・・駄目だ！！
「がは・・・・！！」
止めようと声を出そうとするが、口からは血があふれてきて、声が出せない。
そしてアティさんは・・・。
「暴！！」
剣の・・・。
「走！！」
力の一部を・・・。
「召！！」
解放した・・・・。
「喚！！」
「打ち砕け光将の剣！！！」（シャインセイバー！！！）
「何だと！？」
「こんな馬鹿な・・・・！！」
ヤッファとキュウマさんが驚くのも無理は無い。
本来５本の剣を召喚する”シャインセイバー”なのだが。
其処に存在するのは
剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣！！！
そう、この空間に外周にびっしりと覆う、無数の剣だった！！
その剣が、ジルコーダたちに襲い掛かる！！！
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・・・・
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・・・
・
其処にあったのは、無数の剣に貫かれた女王ムシの残骸だった。
その後は意識があやふやになって、記憶が飛びまくってた。
なんか、アティさん、ソノラちゃんやベルちゃん、リゼちゃんが泣きじゃくっていたような・・・？
で、気づいたときはベットの上だった。
「気づかれたようですね。」
とクノン。
「傷は一応無くなりましたが、体力は戻っていません。
数日の入院が必要です。」
どうやら、大人しく寝ていたほうがよさそうだ（心象世界で鍛錬もできるしな）
で、クノンにあの後の事を聞いたんだが。
どうやら、カイルさんたち海賊達や各村の人たちで、宴会をしたらしい（マルルゥが本当に準備をしていたようだ。）
それが２日前の事らしい。
と言う事は、俺は２日間寝っぱなしだったのか。
そして。俺はクノンガ出て行った後、入れ替わりに入ってきた、ソノラちゃん、ベルちゃん、リゼちゃんにもみくちゃにされた・・・。
アティさんからも説教された・・・・。
・・・しょうがないよな？
心配させてしまったからな・・・・。
第五部完
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