サモンナイト3“剣製の魔術師”第三十四


「Gyshaaaaaaa!!!!」

何だ。この叫び声は!?

どうやら、アティさんも力が戻ったらしく、普通の剣を抜きつつその声のほうを見る。

「Gyeeeeee!!!」

な!?

俺達が振り返った先には、巨大なシロアリの様な化け物が何体かいる。

「データバンクにも一致しない・・・、まさか。新しく召喚されて来たもの!?」

アルディラさんがその巨大シロアリを見つつ、叫ぶ。

「・・・クルゾ!!」

「Gyshaaaaa!!」

ファリエルさんの叫び声と同時に襲い掛かってくる巨大シロアリ!!

反射的に俺は”蒼炎・紅風”で切りかかるが。

ガキイイイイィィン!!

く!?

弾かれる!?

なんて厚い外皮だ!?

”蒼炎・紅風”で弾かれるなんて・・・。

「カンセツヲ、ネラエ!!」

そう言いながら、化け物の足を叩き切るファリエルさん。

そうか!!

俺は、ファリエルさんのアドバイス通り、頭と胴体の隙間に”蒼炎・紅風”を刺し込み分断する!!

何とか一体!!

「召喚!!ドリトル!!」

アルディラさんは、巨大なドリルを装着した機械を召喚する。

「ドリトル!ドリルラッシュ!!」

ギャアアアアアアアン!!!

ドリトルは巨大シロアリの分厚い外皮に穴を空け、ブッ潰してから送還される。

「タケシー!!」

アティさんは、この前仲良くなった、タケシーを召喚する。

「タケシー、ゲレレサンダーです!!」

「ゲレレレ!!!」

ドッゴーーーーーン!!!

アティさんのお願いで、巨大な稲妻を発生させて、巨大シロアリに落とすタケシー!!

これで、4体!!

残りは3体か!!

「打ち砕け光将の剣!!」(シャインセイバー!!)

「I am the bone of my sword!!」(体は 剣で できている!!)

俺はシャインセイバーを召喚し、巨大シロアリの間接を狙うようにイメージする。

ドシュドシュドシュドシュドシュ!!

上手く命中し、バラバラになる巨大シロアリ。

残り2体!!

”蒼炎・紅風”を投げ付け、この剣の力を解放する。

「”蒼い炎、生まれし時、紅の風が舞う!!”」

”干将・莫耶”より圧倒的に短い言葉で発動する”蒼炎・紅風”!!

”蒼炎”を中心に”紅風”がまるで舞うかのように高速回転する!!

”蒼炎・紅風”は巨大シロアリの外皮に上手く付き刺さる。

「壊れた幻想!!」(ブロークン・ファンタズム!!)

ドム!!!

爆発する巨大シロアリ。

残り一体!!

「来てください!!ブラック・ラック!!」

アティさんが、霊界から悪魔を召喚する。

「ブラック・ラック!黄泉の瞬きをお願いします!!」

ブラックラックの目のようなものが光った後、巨大シロアリの動きが止まる。

どうやら、麻痺したようだ。

「今です、アルディラさん!!」

「分かったわ、ドリトル!!」

アティさんの声を受け、ドリトルを召喚し、止めをさすアルディラさん。

・・・どうやら周辺にはもういないようだな。

「・・・ドウヤラ、あるでぃらのケンハ、アトマワシデ、ヤラネバナラヌコトガ、デキタヨウダ。」

「そうね・・・。」

一旦戻って、この化け物の事を知らせないと、えらい事になりそうだな。

「一旦戻りましょう。」

ええ、アティさん。

俺達は、急いで「喚起の門」を後にした。

(続く)





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