サモンナイト3“剣製の魔術師”第十六話


「さて、改めて代表全員が集まった所で、話があるわ。
鬼妖界と幻獣界の集落で、以前から問題になっていた件についてよ。」

と「集いの泉」に戻ってきた俺達に、アルディラさんが護人の代表になって話を切り出した。

どうやら、一月ほど前から、「風雷の郷」「ユクレス村」の周辺で野党が出始めたそうだ。

まあ、野党というより、こそ泥だそうだ。

「夜のうちにやってきて、作物なんかを盗んでいく連中が居るんだよ。

とヤッファさん。

本当にこそ泥だな、そりゃ・・・。

「ソレモ、ドウヤラ、ニンゲンラシイ。」

もしかして、俺達を疑っていたんですか?

「ええ、最初はそう思っていましたが、時期が一致しません。」

とキュウマさん。

確かに、俺達が来たのは、10日ぐらい前からだからなあ・・・。

帝国軍の連中でもないし(こそ泥はしないだろう・・・流石に・・・)

っと言う事は・・・まだ別のグループがいるのか?

護人たちの結論は、放置しておくにも行かないから、所在を見つけ出して、対処するっと・・・。

その上で、俺達の力を貸して欲しいそうだ。

サモンナイト3“剣製の魔術師”第十六話

「さて、改めて代表全員が集まった所で、話があるわ。
鬼妖界と幻獣界の集落で、以前から問題になっていた件についてよ。」

と「集いの泉」に戻ってきた俺達に、アルディラさんが護人の代表になって話を切り出した。

どうやら、一月ほど前から、「風雷の郷」「ユクレス村」の周辺で野党が出始めたそうだ。

まあ、野党というより、こそ泥だそうだ。

「夜のうちにやってきて、作物なんかを盗んでいく連中が居るんだよ。

とヤッファさん。

本当にこそ泥だな、そりゃ・・・。

「ソレモ、ドウヤラ、ニンゲンラシイ。」

もしかして、俺達を疑っていたんですか?

「ええ、最初はそう思っていましたが、時期が一致しません。」

とキュウマさん。

確かに、俺達が来たのは、10日ぐらい前からだからなあ・・・。

帝国軍の連中でもないし(こそ泥はしないだろう・・・流石に・・・)

っと言う事は・・・まだ別のグループがいるのか?

護人たちの結論は、放置しておくにも行かないから、所在を見つけ出して、対処するっと・・・。

その上で、俺達の力を貸して欲しいそうだ。

用は、野党の討伐の手伝いか・・・。

まあ、一方的な殺戮にならないように、手を貸したほうがいいと思うが。

アティさんの方を見ると、やはり考えている。

「タタカウトハ、カギラヌ、ハナシヲ、キイテモラウタメニモ、ニンゲンデアル、オマエタチノタスケガ、イルノダ・・・。」

静に、俺達に諭すファルゼンさん。

「相談させてください。」

そうだな・・、これは俺や、アティさんだけでは決められない。

「皆の意見を聞いてみます。」

「急いでね。」

とアルディラさんの言葉で閉会になった。

で、俺とアティさんは、一旦船へ帰り、相談する事に。

早速帰って、この護人たちからの要請を、会議にかける事にする。

「なるほどな、事情はわかった。」

と海賊を代表して、カイルさんが答える。

「ごめんなさい、どうしても断りきれなくて・・・。」

すまなそうにする、アティさん。

俺も、しょうがないとは思うけど、一寸肩身が狭い思いをしている。

「しっかし、護人さんも考えたものねぇ。

これって、つまりアタシらの覚悟を試してるワケでしょ?」

「そう考えると、なんか面白くないなあ。」

スカーレルの言葉に、一寸「ぶーぶー」気味になっているソノラちゃん。

「ですが、逆を言えば彼らの信用を得るには、絶好の機会ですよ。」

とヤードさんの意見。

なるほどなあ・・・。

「なあ、先生よ、連中は、戦うつもりで、行くわけじゃないって言ったんだな?」

「ええ、それは間違いありません。」

カイルさんの問に、アティさんが答える。

「なら、答えは簡単だ。」

そう、言いながら目を瞑り、腕を組むカイルさん。

その後を引き継ぐように、喋るソノラちゃんとスカーレル。

「海賊カイル一家の三つの掟のひとーつ!」

「どんな挑戦だろうと受けて立つべし!」

ほ・・、それじゃあ

「ああ、乗ってやろうぜ、連中の提案によ。」

とニカっと笑いながら、答えるカイルさん。

でその後、俺達は、集落のことについて色々質問された。


・・・そんなに気になるなら、一緒に来ればよかったのに・・・。

で嬉しそうに説明する、アティさん。

それに比べて

「「・・・・・・・・・。」」

ベルちゃんと、リゼちゃんは不機嫌そうだな・・・・。

あ、出て行ったぞ!?

「ベルちゃん達を、追いかけたほうが良いんじゃないですか?」

と俺が、アティさんに言うと

「・・・そうですね、ごめんなさい!」

と少し考えて、決心がついたのか、勢い良く、部屋を出て行った。

「あ!?逃げた!?」

と叫ぶソノラちゃん。

「まあ、良いじゃない?シロウがまだ居るんだし♪」

はあ・・・俺ですか?

と言う訳で、俺は生贄にされました(爆)

暫くして、俺はやっとカイルさん達から解放された・・・。

船の外に出ると、月が見える・・・。

そこへ、アティさんが帰ってきた。

「・・・・・・・。」

随分と落ち込んでいるようだな・・・。

其処に

「しくじったわねぇ。」

スカーレル!?

いつの間に・・・。

「ねぇ、センセ、一つ教えてあげるわ。
キレイに磨かれた鏡は、くっきり者を映し出すけれど・・・、映し出される物がキレイにみえるとは限らないのよ。
むしろ、見たくない部分だけが、際立ってしまう事もある。
・・・・鏡に、罪は無いけどね。」

・・・何となく解るが・・・・まだ未熟だなあ・・・・。

がんばろう、俺。

で次の日になった。

(続く)





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