・・・

・・・お、ヤア、此れは失礼、気付かなかった物で・・・何せ今立て込んでるものだからねえ・・・

「シンジ!!!ボ〜っとしてる暇はありませんよ!!」

あ、は〜い団長、気をつけま〜す・・・やれやれ、団長も良い人なんだけど気真面目で困るよ・・・本当・・・え?お前は誰かって?

嫌だなあ・・・さっき呼ばれたでしょ?シンジって・・・そう、シンジ、碇シンジだよ

え?何でお前がそんなに性格明るいって?何を根拠に僕をネクラ人間と決め付けるのかね君は、僕は産まれてこのかたこの素敵な性格のままだよ全く・・・今度は何?ん?一体今は如何いう状況かって?君も質問多いねえ、今はねえ・・・

「シンジ!!そっちにギアが数体抜けましたよ!!ぼさっとしてると命に関わります!!!此処が戦場だという事を貴方はもう一度認識して・・・」

「あ、如何もすいませんカイ団長、以後気を付け・・・ます!!!」

・・・ふう・・・此れで抜けて来たギアは全て始末したな・・・全く君が色々聞いてくるから団長からは叱られるは・・・散々だよ!!此れでも僕は真面目な聖騎士団の副団長を勤めてるんだよ?

・・・如何やらギアは掃討し終わったようだね、今から団の宿舎に戻る、説明は其処で、と言う事で良いかな?知りたがり屋さん?

 

 



 

Rock.1『Calling Letter』

 


さあて・・・カイ団長の御小言も済んで自室に戻った事だし・・・そろそろ説明して行こうか、しかし・・・何処から説明したものか・・・

じゃあ歴史をおさらいする事にしようか、今からそう・・・50年ほど前の話だ、突然世界に『ギア』と言う戦闘機械生命体が出現したのは

まあおそらくは東西の大国のどちらかが、事実上は使用不可な核兵器に変わる兵器として開発した物、いわゆる『冷戦の落し仔』のような物だと僕は信じているけど、それがB級映画の乗りと同じように突如暴走したらしい、そして一斉に我ら人類へと襲いかかって来たんだ

何処からともなく無数に沸いて来るギア・・・国家は其の威信と存続をかけて戦いを挑んだ、今までいがみ合ってた相手と手と手を取り合ってね、そういう意味ではある意味、平和の使者たる鳩と同格なのかな?と思えるギアではあったけど・・・鳩は火も吐かないし人間を細切れにしたりはしないよね、そんな彼等の物量の前には流石の軍隊もお手上げ状態、そんな中だったんだ、人類に最期の希望が見えたのは・・・

『セカンドヒューマン』

次世代人類と言う名称を頂いた特異能力者達、それらがギアの出現より少し遅れて現れ出したんだ、彼らの能力は実に多才だった、炎や氷、水や雷を操ったり、傷を回復したり、中には時間や空間、そういったあやふやな物まで操る能力者がいたらしい

国連はそういった能力者を集めて組織を作った、其れが『聖騎士団』、国連の中でも上位に属し、あらゆる国にパスポート無しで突入する事が出来る等のかなりの特典を与えられた集団だ、彼らの活躍によってギアはその数を次第に減らして行き、もう少しで世界に平和が訪れる・・・そんな時になって奴が現れたのさ

『ジャスティス』

皮肉なのか『正義』を其の名に冠した彼は、他のギアを統率する存在となった

今までまるでアリの集団のようにただただ前進する事しか脳内のロジックに無かったギア達の行動に『戦略』と言う物が見え始めた訳さ、元々そう数が多い訳でも無かった『聖騎士団』は其の罠にかかったりしてたちまち其の人員を減らし始めた、またまた人類の危機って奴さ

其れでも人類ってシブトイねえ、今度はある兵器開発者が画期的な武器を開発したのさ

『神器』

セカンドヒューマン(以下SH)の能力を倍化させる事によって攻撃力を倍化する兵器、炎の能力を使うSHが其の武器を使うと普段に数倍の炎を生み出せるって武器さ

其の中でも特に其の能力に優れた神器だけが銘を貰い、とある10人の優秀な戦士に手渡された、そして其の時考えられた作戦はこう、至って単純、他の騎士達が神器を使って時間を稼いでる間に彼ら10名が一点突破してギアの首領たるジャスティスを叩く!!其れだけの作戦さ

まあ・・・結果から言うと作戦は成功、ジャスティスは特殊な牢屋、次元牢に封じ込められた、余りに強い其の生命力は完全に駆逐する事を許さなかった訳だ・・・

そして厄介な事にその作戦時に使われた銘を持った神器だけど・・・その戦闘中に数個紛失してね、結局騎士団に戻って来たのは2個だけ、『封炎剣』と『封雷剣』、たった其れだけ、後は戦乱のドサクサに紛れて何処かに行っちゃいましたよハッハッハッハ

まあ今では結構確認されてはいるんだけどね、何処かの裸にメガネが所持してるのをこの前この目で確認したし・・・もう二度と見たくないけど

・・・話を戻すよ?其の後ギア達は頭を失って意気消沈したのかほとんど姿を現さなくなった、逆に此れが拙かったねえ、何故かって?其れでも奴らの脳裏にインプットされた「人類抹殺」の指令は消えてない、ゲリラ的な凶行は消える事は無かった

さっき話したとおり基本的に騎士団は人員不足、そういった勃発的なギアの襲撃には全くのお手上げ、どうしようもない、そんな時に国連は次の手を打った

『賞金制度』

下は雑魚から上はジャスティスクラスまで・・・全てのギアにランクを授け、其れに見合った賞金を書ける、そして賞金稼ぎを登録制にする事によって国連は其れを管理する・・・まあ登録の際には実技試験が会って弱い奴には許可されないんだけどね

この制度が功を奏してギアの活動も少しは収まって来たかと思われていた矢先・・・いやいや、この時期の人類はとことんついてなかったらしいね、天中殺に大凶星?

 

西暦2000年、セカンドインパクト発生だよ…

 

ハハハ、やってくれたよ、国連の公式発表によると南極に隕石が落下したとか言ってたけど絶対嘘だね、たった数cmの隕石の接近すら発見出来る癖に地軸が曲がり、南極の氷を尽く溶かしたサイズの隕石の飛来を見つけられなかった?ハッ、お笑いだね、まあ学者連中は「スピードが速過ぎて確認不可能だった」の、「そのとき太陽風が通過中で計測機器が働かなかった」の色々言い訳並べてたけど誰が信じてるやら・・・

世界にアマチュア天文観測者がいったい何人いると思ってるのさ?隕石なら絶対彼らの内誰かが見つけてるって、まあどうせ発表出来ない何かがあるんだろうけどね・・・

まあそんな訳でギアにセカンドインパクトにで混乱混沌真っ最中の世界の真っ只中に僕は生を受けた訳さ、2001年の出来事だけど

最初の内は両親の愛を受けて育ってたんだけど・・・7歳位の頃かな?もう如何でも良いから忘れたけど、母親が勤務していた何処かの組織の実験により死亡、それからかな?僕の運命が狂い出したのは?

父親は何をとち狂ったか僕を遠い親戚、叔父だったか?それに預けて自分はそのまま実験かなんかに没頭、僕はと言えば叔父からは厄介者扱い、周りからは「妻殺しの男の息子」とか言う有難くない称号を受けて冷たい視線に晒される、もうやってられなくなったよ

そして僕は人並みに、かな?死ぬ事を考えた、だってこのまま生きてたって何も良い事無さそうだったしさ、そんな時かな?テレビでで『聖騎士団』の団員募集CMを見たのは

此れだ!!とピンと来たね、何故ならこの団、とにかくSHの適性検査を受け、資質ありと認められたらもう回りがなんと言おうが止めようとしようが半ば強制で入団させられるんだ、まあ僕の場合は其れが有難いんだけどね

で、検査を受けに行った訳、もし此れで適性が無く、入団出来なかったら死ぬ覚悟まで決めてね、まあ結果から見るとこの通り、その心配は杞憂に終わり、見事適正ありと認められ、入団と相成った訳

子供だからまあ最初は学校みたいな所で勉強、そして戦闘訓練なんかを受けながら時は過ぎて行った、たまに叔父が僕を取り返しに来たみたいだけどすべて門前払い、いやあ、やはり国連上位組織の力は凄いね、その内来なくなったよ、まあ諦めたんだろうけどその後の消息を聞かないからもしかして消されたのかな?役立たず〜って事で、知った事じゃないけどね♪

そして時は過ぎ、12歳の時に全過程を修了、僕は聖騎士団本部の事務課に配属と相成った、戦闘能力があまり高くないと言う理由で戦闘員としての配属は無かった、まあワザと力抜いたんだけどね、死にたくは無かったから

しかし其処で真面目に事務の仕事をしてたのが拙かった、真面目な上に堅物で通っているカイ=キスク団長の目に留まり、彼の専属秘書として抜擢されたんだ、まあ其れがきついの何の・・・

朝は5:30に起床、その後朝のトレーニングに付合わされる、その後食事、書類の整理、当然の如くその後の全ての彼の出席する会議へ同席、事務処理、そして夕食の後またトレーニング、明日の彼の予定を分刻みで決める・・・此れが毎日続くんだ・・・ほとほと嫌になったよ

で、情けない話だけど逃げ出す事に決めたんだ、とは言っても普通に辞職願出すだけだよ?その後の身の振り方は制限されるけど今の状態が続くよりはよっぽどましと思ったのさ、今の僕の事務能力ならかなり良い線の企業に就職出来ると思ったからね

そしてその前に退職金代わりに団の宝物庫から何か一品拝借しようと思い立った訳、何せあそこには無造作にかなりの数の宝飾品が山積みになってるんだ、あまりの数とその必要性の無さから整理は未だ行われていない、だから一つ無くなった所で誰も気づかない、そういう訳さ

で、退職願を書き終えた後で僕はそっと宝物庫へと向かった、鍵のありかも分かってるし、警備員も僕の事は知ってるから何かの仕事だろうと勘違いし、素直に通してくれたよ

で、中に入ると此れはまあ・・・宝の山とはこの事だよ、有名な画家の絵から彫刻、宝石に金の延べ棒、エテセトラ・・・何処かの三代目の大泥棒が見たら涎垂らして喜ぶ事間違いなしと言う事さ

僕は成るべく嵩張らない物をと思い、宝石類を物色していたとき、「其れ」に出会ったのさ、ふと視線を横に向けると一本の剣が置いてあった、刀身は背が曲がっているいわゆる日本刀、しかし柄や鍔の装飾は紛れも無く西洋剣の其れだ、僕は何となくだけど其れを手に取り、抜刀してみた

剣は其れを待っていたかのようにすらっと抜けた、刀身は重くも無く軽くも無い、丁度良い重さって奴、握りもまるで僕の手にあわせた様にしっくり来る、其れを握ってると何故か僕の精神は高ぶって来た、そして何の気も無しに素振りを軽くしてみた、しかしその瞬間・・・

轟!!!!!!!!!!!!!!!!

風が舞った・・・そしてその空気は刃となって走り、入り口、つまりは金庫の扉だね、特殊鋼で出来ていて厚さも1m.はあるだろう其れをまるでバターを裂く様に切り裂いたんだ

呆然とする僕を余所に扉から飛び込んで来たのはカイ団長、放心状態の僕の肩を掴み、目を見ながら言ったよ

「シンジ!!貴方は・・・貴方もまた銘ある『神器』に選ばれし存在だったのですね・・・私が目をかけて来ただけあります」と・・・

何の事やら分からなかったけどよくよく話を聞いてみると僕が抜刀した剣は団長ですら抜く事が出来ない『神器』だったらしい

『封空剣』

其れがこの剣の銘、文字通り空気、大気を操る事の出来る剣らしいけど詳しい事は分からない、製作者不明な上に抜いて使用出来なかったのだから当たり前か

これで僕の今後は決まったと言って良い、取り敢えず無駄だと思いつつも辞表を出してみたがコンマ1秒もかからずに却下、やはり銘まで持つ神器に選ばれた戦士となると手放される訳無いよなあ・・・そして僕は団長と共に有事の際はその先頭で戦う戦闘要員となってしまった訳さ、やれやれ・・・

まあ元々力は隠して適当に訓練を受けていただけあって僕の戦闘能力はかなりのものだった、団長のシゴキもうけてたしね、その点は感謝して然るべきか?そんなこんなしている内に僕は副団長の地位にまで上り詰め、かなりの発言権と権力を持つ事になった、この頃からかな?僕の中に別の目標が薄っすらと芽生え始めたのは、其れは『世界征服』

・・・なんで引くのさ・・・別にほら、どこかの悪の首領みたいに「俺は悪だ!!悪いんだ!!世界を支配して我侭しほうだいするんだ!!」てなスタンスじゃないよ?インパクト以前の日本の政治家がやったように裏から全てを牛耳り、支配すると言う訳、これは別に難しくもなんとも無いだろ?既に国連内部にもかなり食い込んでいたしなんと言っても世界の救世主、このまま頑張れば国連総司令官にはなれると思い、密かに活動したしたんだけど・・・いやはや

本当、裏で工作するには金がかかるんだよね〜、ハハハ、如何に副団長とは言えかなり安月給なんだよ、殆どボランティア活動みたいなものだからねえ、無償の、これなら賞金稼ぎになろうかなとも思ったけど其れこそ本末転倒、金は入るが権力を失う、それに間違い無くカイ団長が神器を返せと追って来るに違いない、前例は見てるから良く分かるよ

よって次に考えた手段は闇に巣食う組織・・・暗殺集団やマフィア、蛇頭、等からの金の徴収だ、これは意外と簡単だったよ、何せ僕は元々事務方の出身、奴等の弱みになるような情報をかなり掴んでいたからね、何か役に立つかもしれないと上に知らせて無かったのが役に立ったよ

最初は資金の支払いを渋った奴等だったけど僕が最高指令になった暁には取締りを緩める(嘘♪)とか、書類をちゃんと秘密裏に始末する(勿論此れも嘘♪)と言う約束をしたら渋々資金提供を承諾したよ、中には抵抗した組織もあったけど更なる弱みを掴むかぶっ潰すかしたのでもう今では僕に逆らう組織はいない、たまに暗殺者を送ってくるけどそれもまた修行の一環と割り切っている

更に自分の部下や国連職員、その他の色々な機関の中にも僕の命令を聞く者を置いた、金や脅しでね、だからあらゆる所からの情報が逐一入るようになっている、こうなって来ると僕が世界を手に入れるのは近い、って気がしてくるよ、君もそう思わない?

こんこん

・・・おや?誰か来たのかな?でも音はドアじゃなくて窓・・・

「あの・・シンジさん・・・いますか?」

・・・ああ、彼女か・・・やれやれ、あまり来るなとは言ってあるんだけどねえ・・・

「やあディズィー、今日は如何したの?」

「ええ、買い物を頼まれたのでそのついでに時間が空いたから寄ってみたんです、何していたんですか?シンジさん」

「うん、まあ資料の整理とか、情報の整理、早く言ったら雑用かな?」

「はあ・・・大変ですねえ・・・」

ああ、紹介が遅れたね、彼女はディズィー、おそらくはギアと人間のハーフだ、ギアなのに成長するのがその推測の証

彼女と知り合ったのは去年・・・2014年の夏頃か、団に情報が入ったのさ「意思あるギアの存在を確認、しかし人を襲う気配なし」とね、何人もの賞金稼ぎと団員が其れを確かめに(あるいは狩りに)行ったが誰一人として帰って来なかった、その事態にカイ団長は焦って自分が行くと言い出す始末、周りが慌てて止めるのを尻目に僕が行く事を提案、承認されたんだ、まあ団長を行かせるよりは万が一の自体が起こった際に損失が少ないし、また僕もかなりの強さとなっていたからね、信用されたんだと思いたいよ

で、僕がそのギアが住まうと言う森に向かった、途中で空賊やら他の賞金稼ぎやら某国の戦士やら果ては寄生型のギアまで・・・集まって来るんだねえ、皆、まあ僕が全て薙ぎ倒したけど

最後に森の中にある門の前にいた元騎士団長の義理の息子・・・現在ギアのテスタメントが何やら下らない理由で切りかかって来たので此れも滅札、そして僕は門を潜った

其処にいたのがディズィー、青い髪をした少女だったと言う訳さ、彼女は当然僕に襲い掛かって来た、確かに中々強かったけど所詮は戦闘のプロではない力押しの戦法、隙を突けばなんと言うことも無く簡単に彼女を地面に這い蹲らせることが出来た

諦めた様な、まあ有体に言うと捨てられた子犬のような視線を向けて来る彼女に止めの一撃を振り下ろそうとしてふと気付いたんだ

僕、聖騎士団に所属している身だから賞金なんて、貰える訳無いじゃないか!?

ってね、そう、僕がギアを倒すのは当たり前な事、給料の内、例えそのギアが素手で倒せるような雑魚ギアであろうと凄まじい賞金のかけられた手配されたギアであろうと、ね・・・

一気に萎えたねえ、金貰えないんなら殺す気は無いよ、彼女は間違い無く人に害を及ぼす筈が無いと分かっていたからねえ、僕は剣を降ろし、ふと考えた、さて、如何しようか、とね

かといってこのままほうっておくと彼女殺されてしまうかも知れない、僕レベルの戦闘能力を持った奴は結構いるしね、そいつが来たら彼女は御終いだ、別に彼女が死のうが如何しようがもう賞金貰えないと分かったからには僕には関係ない、しかしそいつが僕の代わりに儲けるかと思うと何だかムカついて来てねえ・・・其処、我侭だなあとか言わ無いの

で、ふっと良い考えが浮かんだ訳、僕が剣を降ろしたのを見て目をぱちくりしている彼女の手を引きながら言った

「僕は今君が人を襲う存在で無い事が良く分かった、だから僕が君の手配を解こう、僕が君を殺した事にしてね、君はウマく身を隠せるような所に預けるから出来るだけ目立たないようにして暮らすんだよ?良いね?」

そう言って未だに何が何だか分かっていない彼女の手を引いて其処を離れ、未だ気絶を続けていたとある女ったらしの空賊を叩き起こし、彼に彼女を預ける事にした、彼なら襲って来る奴等から守ってくれると計算してね、もう後はどうなろうと構わない、彼が手を出そうが如何しようが兎に角彼女の秘密が守られれば良い事だから

だが何故か現実ではそうならず、空賊は手を出さないし彼女は僕に懐いてこうしてたまに窓から入って会いに来る、これを誰かに見られたら僕の騎士団員としての積み上げた信頼他のキャリアは消え去ってしまう、しかし此処まで懐かれると何だか殺してしまうのも忍びない、何となくズルズルとこの関係が続いてる訳だ

こんこん

ん?今度はドアの外からのノック・・・やば!!

「副団長、お手紙が届いていますが・・・副団長?」

「分かった、今開ける(ディズィー!!タンスの中にでも隠れて!!)(は、はい!!)」

やれやれ、こういう事もあるから早いとこ何とか対策を考えないといけないんだけどねえ、はあ・・・僕は彼女が隠れるのを確認してドアを開け、外の団員から手紙を受け取ると素早くドアを閉めた

「ふう・・・」

「あ、あの・・・すいません」

「いや、構わないよ」

そう思うのなら頻繁に来ないでよなあ・・・そう思いながら手紙を見てみる、取り敢えず此処、本部に来る郵便物は全てチェックを受けるので爆弾の仕掛けてある可能性は無い、外からの触れた感覚から考えると紙が一、二枚、後は硬い・・・カードかな?其れが一枚入っているようだ、取り敢えず開けるとしようかね

封を開け、中身を取り出す、先に目に付いたのはカードだ、表には国連の中でもその目的が余り知られていない、更に僕も興味が無かったので調べていない特務機関『NERV』のロゴが印刷されている、如何やら僕のIDのようだ訳分かんないね、突然こんな物送りつけて来て・・・

「えと・・・何処のカードですか?其れ」

「えとね、国連の組織の一つさ、僕も良くは知らないんだけどね」

そう答えながら僕は紙・・・一枚は何処かの待ち合わせ場所と待ち合わせ時間を書いた紙、何か勘違いした露出狂のおばさんの写真を包んでいる、もう一枚は如何やら手紙のようだね、其れを開いて読んでみる事にしたえ〜と何々?

 

 

来い

 

ゲンドウ

 

 

…………はぃ?

見事に止まったねえ時が、後ろから覗き込んでたディズィーも固まってるよ

「えと・・・シンジさん・・・お知り合い・・・ですか?」

気を利かせたのかな、質問して来た彼女に僕は・・・如何答えればいいのか答えに詰まったね、取り敢えず誰からかは分かってるけど此れ言うと・・・さらに場の空気が・・・でも黙ってる訳には行かないよなあ・・・

「多分・・・僕の父さん・・・だと思うよ?確かこのNERVの総司令をしているらしいし・・・」

「そ、そうですか・・・あ、あの・・・」

「な、なんだい?」

「・・・率直な方なんですね、シンジ君のお父さんは・・・」

「・・・そうかもね・・・」

ディズィー・・・フォローしてくれてるんだろうけど・・・全然フォローになって無いよ・・・

「・・・あ、ああの!!そ、それで・・・如何するんですか?」

「如何しますかって・・・決まってるよ、行ける訳が無い」

あ、別にあの父親を嫌いって訳じゃないよ?ただ単に仕事が忙しいからさ、来週も中国北部に大量発生して山間部の村々を襲っているギアの一群を討伐しに行くのさ、それに大体さ・・・道端に落ちている石っころを好きか嫌いか一々判断する?しないでしょ?僕にとっての父親はその程度の存在さ、もうね

「で、でもせっかくお父さんが会おうとしているのに・・・」

いや・・・あの父親の性格からして親子関係の軋轢を解消する為に呼ぶ訳無いし・・・何か僕を利用しようとしてるのは間違いない、そんな所にノコノコ行く訳にはねえ・・・

「確かにそうだけどね、ディズィー、僕はこの世界を守るこの仕事を誇りに思ってるし、僕が苦労する事で人々が笑えるようになるのなら何でも犠牲に使用とも構わないと思ってる、例え其れが親からの招待だったとしてもね・・・」

無論嘘、だけどね♪

「シンジさん・・・」

目をウルウルさせて・・・単純だねえ本当、誤魔化し易くて助かるよ、ま、取り敢えず行く気は全く無いよ、取り敢えずこの手紙とカードは処理、早速来週の遠征の準備をしようかな、あ、ディズィー、手伝ってくれるって?悪いねえ、有難う

 


そんなこんなで僕は部下を引き連れ中国遠征へと旅立った、此れが結構大変でねえ、ギア自体は弱いんだけど中々賢い、僕らが来たのを知って今度は現れない、そして此方の気の抜けた隙をついて襲い掛かってくる、此方が迎撃しようとすると逃げ出す、この繰り返し、終いにはムカついて僕は部下を全てギアの出現する村の近くにある他の村に移動させ、僕一人だけ残り、一人だけと油断して襲い掛かって来たギアを全て薙ぎ倒した、数にして大体100体位か、まあこの程度軽い軽い

村人から感謝の言葉と心ばかりの贈り物(野菜の詰め合わせ・・・田舎だねえ・・・)を受け取り、部下の賞賛の視線を受けながら僕は帰路に着いた、そして本部に着いた途端に行き成り団長室に出頭を命じられた

何かしたかな?・・・もしかしてディズィーを庇っていた事がばれた!!??しまった!!もっと早くに始末しておくべきだったか!!??等と考えながらドアをノックし団長執務室へ入る、其処には机の前に座り難しい顔をしている団長とその前に・・・つまりは僕と団長の真ん中に二人の女性が立っていた

一人は・・・あ、僕宛の手紙に入っていた露出気味なおばさんだ、何やら怒ったような顔をして此方を睨んでいる、感情をむき出しにするのは余り良く無いねえ、相手に読まれるよ?もう一人は・・・と、年齢的にはおばさんと同じ位、つまりは此方もおばさんか、金髪なのに黒眉毛と変なファッションで白衣を着た女性が冷たい視線を向けている、僕をあれだ、何かモルモットでも見るような視線を向けて来るんだ、嫌だねえ

「・・・聖騎士団副団長、碇シンジ、命令により出頭致しました」

「ご苦労、シンジ、さて・・・此処に呼ばれた訳は分かるか?」

いえ全く分かりませんよカイ団長、だって事実全く分からないし・・・

「いえ、全く分かりませんが・・・何事でしょうか?」

「実は・・・」

カイ団長が事を説明しようとした途端、黒髪のおばさんのほうが突然喚き出した

「あんたねえ!!自分が何したか分かってるの!!??」

・・・だからさあ・・・全く分からないんだって・・・何なんだよもう?・・・団長まで・・・何なんですかその視線は・・・僕が悪いんですか?やれやれ・・・何だか分からないが大変な事に巻き込まれつつある事は分かるよ、はあ・・・今年は厄年・・・なのかな?やれやれどうしようもないねえ・・・

僕はそっと、団長にも喚き続けるおばさんにもそれらを冷ややかに見つめる金髪おばさんにも聞こえないように一つ溜息をついた、だってさ?他に如何しろって言うんだい?

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・

 

 


今回書きたかったのは腹黒いシンジ、己の欲望のままに総てを利用して…うわあ、ゲンドウじゃんかって息子だったね一応、という事は何も違和感問題無いという事で


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