サモンナイト3“剣製の魔術師”第四十七


・・・・剣の泉で鉄を打つ・・・・

この体は・・・・無限の・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・



む?

夢か?

そう、俺は夢を見ていた・・・・。

あの丘の上に何時の間にか発生した”剣の泉”

そう、あのアティさんの「緑の賢帝」(シャトルス)に良く似ている青いケン・・・。

それと、現在も少しづつ姿を変えつつある、自分の双剣・・・フェ■ル・■ル■・・・。

そして、あの悲しそうな瞳をしている、アティさんに良く似た感じの青年。

やはり、彼はアティさんの関係者なのか?

それとも・・・・。

以前、彼に尋ねてみたが、その時彼は

「御免、言えないんだ、理由も言えない・・・でもその時が来れば・・・必ず話すよ。」

それまで待っていてくれとの返事。

仕方が無い、悪い感じの人ではないから一先ず置いておこう。

そう思い。

俺は服を着替えて、自分の部屋を出た。

『・・・それは、お前が”適格者”だからだ・・・』

ぐ!?

・・・また、あの泉のケンから思念が・・・・。

『我が力の源は・・・、精神。」

しかし・・・、やっぱり俺に語りかけてくる物じゃない・・・。

以前、あの赤毛の人が言っていた”共鳴”?

『精神の強さを具現して、刃と為すのが、我が能力なり・・・。』

・・・・やはり、アティさんの「緑の賢帝」(シャトルス)の思念か?

『強き精神と、熱き想い、この二つを備えぬ者、我を用いる資格なし。』

おかしい・・・、アティさんから聞いた話だと、二つの資質を持っていた人は、他にも居たはず・・・。

カイルさんとか、あの帝国軍の女隊長とか・・・・。

『だが、それだけでは「継承」には至れぬ。』

む?

「継承」?

「緑の賢帝」(シャトルス)には隠された秘密があると思っていたけど・・・、何かの道具なのか?

『完全なる「継承」を果たして、初めて我は本来の姿となる・・・。
波長、輝き、カタチ、・・・全てを満たす可能性のを持つ者・・・、ゆえに”適格者”なり。』

・・・カタチ・・・・

なるほど・・・、カタチか・・・・。

一般的な精神の形だと、その”適格者”にはなれないのか・・・。

・・・歪んでいなければ・・・、ただ歪んでいるのでなく、綺麗な歪みが無いといけないのか?

心・・・・か?

やはりあのケンは、危険だ。

急いで、アティさんを探さないと・・・!!

慌てて船の外に出、強化した視覚でアティさんを探す。

む?

林の向こうで今緑色の光が見えた!!

「同調・開始!!」(トレース・オン!!)

魔力で、自分の体を強化して、急いで光った方角に向う。

其処に行くと、抜剣覚醒して苦しんでいるアティさんが見える!!

『ひとつに!!』

・・・させるか!!

「投影・開始!!」(トレース・オン!!)

アティさんの周りの光・・・、多分これがアティさんを無理やり抜剣覚醒させているに違いない!!

その光に向って俺は、キャスターを短剣を投影して突き刺す!!

「破戒すべき全ての符!!」(ルール・ブレイカー!!)

『!?』

よし、光が掻き消えて、アティさん元の姿に戻ったな。

しかし・・・あの「緑の賢帝」(シャトルス)とアティさんとのラインは繋がったままの様だ・・・。

こいつ(ルール・ブレイカー)でも、契約を無効にする事はできないのか!?

と言う事は・・・、このケンは”世界”クラス・・・か?

愕然とする俺・・・。

「はあ、はあ・・・・。」

あ、アティさん、大丈夫ですか?

「あ、はい・・・、もう、平気です。」

息を整えながら、返事をしてくれるアティさん。

この場は何とか大丈夫だったか。

「アティさん!!シロウさん!!」

そこへ走ってくるイスラさん。

どうして此処に?

「あ・・・、はい緑色の光が見えて、気になってこちらに来ると、苦しんでいたアティさんを見つけて慌てて懸けてきました。」

息を整えながら、答えてくれるイスラさん。

「所で・・・、さっき、貴女が握っていた緑色の剣・・・、あれが、みんなの言う「緑の賢帝」(シャトルス)ですか?」

俺とアティさんを気にしながら、質問をするイスラさん。

そう言えば、彼にはまだきちんと説明していなかったな。

イスラ君に説明する俺とアティさん。

「なるほど・・・、そういう理由で。」

眉をひそめながら、真剣に聞いているイスラさん。

「この剣のお陰で、私はあの嵐から生き延びる事ができたんです。」

と話を締めるアティさん。

だけど・・・、そもそもその「緑の賢帝」(シャトルス)の所為でこういう事態になった可能性がある・・・。

俺の言葉に振り向く二人。

「どう言う事です?」

突然の嵐・・・これがどうにも引っかかって・・・。

そう、ヤードさんの話でも出てきた剣の暴走による”嵐”・・・。

何者かの意思、それとも事故か、今の情報では何とも言えませんが・・・、そのケンが関係している事には違いありません。

「「・・・・・・。」」

黙って聞いているアティさんをイスラさん。

特にアティさんの顔は曇ってしまっている・・・。

む・・・、如何すればいいんだ?

「不安なんですねアティさん、自分が手にした力が、とてつもなく危険で巨大な力の物だと知ってしまって・・・・。
部外者みたいな僕が差し出がましい事言えた義理は無いかもしれません、ですが、さっきの貴女の苦しみようは、とても普通じゃなかった。
その原因が、その剣ならば、貴女はそれを直ぐ手放すべきだと思う。」

俺も同意権だ、もしかしたらアティさんに意思なら契約を破棄できるかもしれないし。

「貴女にとって、きっと良くない事が起る・・・、僕にはそんな気がするのです。」

「すいません、差し出がましい事を。」と重ねて誤りながら、イスラさんは俺とアティさんから離れていった。

(続く)




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